極右の台頭と薬物政策への影響―欧州の経験―
国際的な薬物政策は、厳格な禁止主義(懲罰的アプローチ)から、公衆衛生を重視するハームリダクション、さらには合法化や非犯罪化、あるいは刑罰以外の前科のつかない行政罰で対処する非刑罰化といった多様なアプローチを経験してきている。このような流れが、極右が強調する「法と秩序」や「国家の純粋性」、「排外主義」、「自国第一主義」といった概念によって、どのような影響を受けるのかを欧州の経験から考えてみたい。
園田寿
2025.08.12
サポートメンバー限定