マリファナ課税法(1937年)に反対した唯一の学識者

アメリカのマリファナ課税法(1937年)は、表向きは税法だが実質的には大麻を禁止した連邦法である。連邦麻薬局長官アンスリンガーは人種的偏見に基づく非科学的プロパガンダでこの立法を推進した。唯一反対したのはアメリカ医師会のウッドワードだった。かれは、証拠の非科学性・「マリファナ」という呼称による欺瞞・医療研究の阻害・法的非合理性を指摘したが、議会で黙殺された。
園田寿 2026.07.09
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全米に配布された、1930年代の「反マリファナキャンペーン」ポスターの一部

全米に配布された、1930年代の「反マリファナキャンペーン」ポスターの一部

はじめに

1937年に制定された「マリファナ課税法(Marihuana Tax Act)」とは、アメリカ合衆国における大麻(カンナビス)の法的・社会的地位を決定的に変容させ、現代に至る薬物禁止主義体制の礎を築いた極めて重要な連邦法である。本法は、表向きは税収の確保を目的とした税法という体裁をとっていたが、その真の目的は社会における大麻の使用と流通を完全にコントロールし、根絶することにあった。

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